ウガンダの人口の 95%以上を 30 歳未満が占めますが、失業者がとても 多く、ウガンダの人口・住宅統計によると、人口 の 16%がシングルマザー。
これをウガンダの現在の人口約 4 0 0 0 万人に当てはめると、約 6 5 0 万人が シングルマザーということになります。その上、女性の失業率は男性の 4 倍。
私たちの社会では女性が持続的な雇用を見つけるのが難しいのです。 私の母もシングルマザーでした。私はジンジャ郊外のスラム街で育ちましたが、そこでは雨が降るとプラスチックごみが水路や側溝に流れ込み、 水があふれました。私は学校を休まねばならず、さらに母も学費を払う余 裕がなくなりました。そうして 19 歳のとき、学校を辞めました。私は自 立する方法を見つけなければならず、Social Innovation Academy に参 加することを決めました。そこで私は、ウガンダのプラスチックごみ問題を解決するという夢をシェアしてくれた人々と出会ったのです。2 0 歳のと きには、Kimuli Fashionability に参加しました。この組織ではプラスチッ クごみを集め、水に強く丈夫で美しい、ショッピングバッグなどの装飾品 につくり変えていました。
こうした経験から「ごみ」と「ファッション」に注目するようになり、 翌年、シングルマザーの雇用機会を創出する Tusobola Women(現・ Plastrix Pack)を立ち上げました。プラごみを、私たちが首都カンパラ 周辺のごみ埋め立て地や集積所から調達して、お客様のデザインに合わせ
て裁断、仕立て屋さんに送って、おしゃれな装飾品アクセサリーのでき上 がり。最後にスーパーバイザーがチェックして最高の品質のものを納品します。
最初は資金調達や生産の流れに苦労しましたが、それによって情熱こそ が燃料であり、原動力であると教えられました。今の私の夢は、600人の シングルマザーを地域のトレーナーとして教育すること。そうして、プラ スチックごみの削減に貢献したいのです。