私はザンビアの都市キトウェ郊外のコミュニティで育ちました。その 村では干ばつ、季節的な洪水、不規則な降雨パターンが不作を引き起こ していました。私も含めた村の子どもたちは時として朝ご飯をろくに食べ られずに出かけるので、勉強に集中するのに苦労したものです。近くの 銅山が引き起こす汚水のせいで、タンパク源として私たちが頼りにしていた川魚は死に、呼吸器系の病気が地域を襲って入院患者が急増しました。 私たちの村には誇れるものなどほとんどなく、「故郷」と呼ぶことにさえ 抵抗がありました。
私はあらゆる環境問題を解決するには、子どもたちや若者たちが希望 の光だと思っていました。しかし、彼らはみな将来の不安と真っ向から闘うことができず、故郷で彼らを鼓舞してくれる人を必要としていました。 そこで私は 14 歳のとき、希望を掲げ、村に行動を呼びかけるためにラ ジオとメディアに目をつけました。私が放送する毎週のラジオ番組は、今 では毎週 200 万人以上のリスナーに聞いてもらえるようになりました。こ の経験は、子どもたちが、地球のために地域の行動を起こすように鼓舞する力を持っていることに気づかせてくれたのです。 子どもの頃の私の努力はやがて、現在私たちが Agents of Change
Foundationと呼んでいる団体を誕生させることになりました。若者が主導する ザンビア人による団体です。この団体は、持続可能な開発と気候変動に対する 行動に向けて、ラジオや写真、動画を活用しながら、ザンビア全土で 1,000人以上の子どもたちを動員しています。私たちは過去 5 年間に気候変動、効 率的な資源活用や持続可能な消費についての助言を提供する、1,500 以上の ポッドキャストを世に送り出してきました。こうした努力は、バラク・オバマ元ア メリカ大統領、エリザベス 2 世女王、国連環境計画(UNEP)、大阪青年会議所に認められるに至ったのです! 私はこれまでの人生を通して、子どもであっても身近な家族や友人、地域社会に良い影響を与えることができるということを学びました。私 たちは自分のエネルギー、スキル、ツールを使って、地球上にポジティブ なカスケード効果を生み出すことができます。私はこれまで、あらゆる 社会的な問題や環境問題が根絶された世界を夢見てきました。そのこと が気候変動と闘う戦士でいるように自分を突き動かし、新世代の戦士を 育ててきたのです。