私が学校で授業を受け、お腹いっぱいご飯を食べることができている今この瞬間、教育を受けることも、食べるものを手に入れることもできていない人が世界にたくさんいるということ。
小学生の時に初めて知った、世界で起こる貧困の問題。自分の生活とのあまりのギャップに大きな衝撃を受けたと同時に、「人のために動ける人でありたい。」そう強く感じたのを今でもよく覚えています。
誰かの力になりたい。幼い私の中で生まれた、初めての大きな夢でした。
大学で政策学を専攻し、「社会問題」と呼ばれる様々な世界の現状について学ぶ中で、多くの人が問題に目を向けること、そして、多くの人が自分ごととして問題を認識することの重要性を強く感じるようになりました。 そうして芽生え始めた、「問題の現状や私たちとの繋がりを伝える活動がしたい」という想い。
問題に目を向け関心を持つためには、問題を知るきっかけが必要です。だからこそ、伝えることを通して、無関心を関心に変えるきっかけを届けたい。そんな思いで、伝える一つの手段として、2022年度大学で行われたミスキャンパスコンテストに出場することを決意しました。
このコンテストでは、半年間に渡る活動期間内のSNS発信や、ファイナルイベントでのパフォーマンスを通して内面を含めた美しさが審査されます。
人前に立つことがこれまでほとんどなかった私にとって、コンテスト期間は辛いことも悩むことも沢山ありました。心が折れそうになった時や大きな無力感に狩られ途中で逃げ出しそうになった時、いつでも私の心を救ってくれたのは、たくさんの人からの愛溢れる優しさでした。だれかの力になりたい。そんな気持ちで出場したコンテストでしたが、この5ヶ月間の経験を通して、周りの人に沢山支えられている生きているということを、私自身強く実感することができました。
「一人では何もできない。だからこそ、みんなひとりじゃない。」
人は誰一人としてひとりで生きていくことはできなくて、互いに支え合って生きているんだ。そんな当たり前だけれど、すごく大切なことをこのコンテストの経験を通して学びました。
「人と人を、人と想いを繋げる架け橋になる。」これが、今の私の等身大の夢です。
社会的にマイノリティとなり、社会に対して声を届けづらくなっている人。想いを多くの人へ届けたいのに、届けることができていない人。そんな人の声や想いを、ひとりでも多くの人の元へ届ける役割になりたい。そして伝えることを通して、だれひとりとして孤独を感じることのない社会の実現に貢献していきたい。そんな風に考えています。
人に手を差し伸べること。人の人生のストーリーに交わること。人に関わるのには、関わりを持つためのちょっとした勇気が必要です。そのちょっとの勇気と思いやりの気持ちさえあれば、助け合いの輪が広がり、きっと世界は、もっと優しくてあたたかな彩りで溢れるはず。私はそう信じています。
「微力だけど無力じゃない。」自分の持つ力の小ささを痛感しつつも、小さいながらに有している自身の力を信じ続ける。この言葉を心に抱き、夢に向かって一歩ずつ前に進んでいきます。