未来へトビタテ

今回は、9月7日に大阪で行われた「トビタテ!留学JAPAN」の事後研修の様子を、堤ありすがレポートさせていただきます。

私自身、トビタテ留学の存在を知ってはいたものの、実際にトビタテ生の方々とお話をする機会は今回が初めてでした。私はサポートメンターとして大阪会場でお手伝いをさせていただきましたが、非常に熱気の溢れる現場に圧倒され、自身にとっても大変意義深い時間となったのではないかと感じます。

「トビタテ!留学JAPAN」とは、日本の若者が世界に飛び出し、留学を通じて自己の研究テーマや夢に向かって経験を積むことを支援するプログラムです。今回の事後研修は、その経験を持ち帰ったトビタテ生たちが自身の成長を発表し、次なるステップを考える場となっていました。
トビタテ!留学JAPANの公式サイト

それぞれのトビタテ生が留学を通して発見した課題や将来のビジョンについて発表する姿は、まるで映画の主人公のようでした。会場には活気があり、それぞれのトビタテ生がドリーマーに経験談や考えを情熱的に話していたことを覚えています。また、事前研修で定めた自身の研究テーマについても、その成果を報告する時間がありました。トビタテ生は留学を通して語学力を培っただけではなく、ジェンダーやサステナビリティ、紛争や人種差別等の各々のテーマに関する研究に取り組んできました。それらの成果や課題をドリーマーに報告したり、用意していた質問に対する意見を聞いたりと、主張と傾聴のバランスが見られました。

発表中、トビタテ生からは自然と笑みが溢れていましたが、ドリーマーからのフィードバックを受ける際には真剣な表情となり、自身の経験を次のステップにどう活かすかを真摯に考えていることが伝わってきました。特に印象的だったのは、ドリーマーのMargiantaさんがトビタテ生に贈った「Stay optimistic, but be cautious」という言葉です。トビタテ生は、多様な分野で可能性に挑戦しているため、困難な課題や未知のリスクに直面することも多いと思います。その中で「楽観的であれ」というドリーマーの言葉は、自身の能力や努力を信じ、積極的に挑戦し続ける前向きな心持ちを持つことの大切さを説いていました。一方で「慎重であれ」という部分から、目標達成に向けた戦略を持ち、現実的な視点を保つことの重要性も伝えられていました。

私自身、この事後研修を通じて多くの刺激を受けました。トビタテ生一人一人が夢に向かって飛躍している姿を目の当たりにしたことで、人生における目的意識や今後の方向性についても考えを深める契機となりました。特に、研究から理想と現状のギャップを認識した上で、自身の強みをどう活用し、どのような今後にしていくかを考えることが大切だと痛感しました。トビタテ生が今後もより大きな影響を世の中に与えていく姿を見守りつつ、私もまた、共により良い未来に向かって飛び立っていきたいと強く感じています。

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