全国の若者を世界各国に留学支援するトビタテ!留学J APAN × World Roadの2024年留学事前研修が開催されました!第1回〜第4回まで準備から本番まで携わった川口小晴がレポートいたします。
トビタテ留学ジャパンとは?
「トビタテ!留学JAPAN」とは、日本の若者の海外留学を支援する文部科学省の取り組みです。2013年から始まり、今までの8000人を超える若者を120か国以上の国へ留学支援し、帰国後も留学生たちのコミュニティを作り上げてきました。今年は260人を超える日本の若者、トビタテ16期生たちが世界各国へと旅立ちます。
「つながり力を高める」
トビタテ!留学JAPANはトビタテ生たちに事前研修・事後研修を設けており、そのプログラムの一環として 「『つながり力』を高める」 World Roadとのコラボレーションプログラムがあります。
それは、トビタテ生一人一人が自分の夢を世界で活躍しているユースリーダーに外国語で共有し、メンタリングをしてもらうプログラムです。
世界で活躍しているユースリーダーとはWorld Roadの「ドリーマー」たち、すなわちWE HAVE A DREAM(書籍)や当サイトに載る201か国のグローバルリーダーたちのことです。ゲスト例はこちら
このプログラムの目的は、「Storytelling力(自分自身の物語を伝える力)」を身に着けることにあります。留学先でトビタテ生たちが自分自身の夢とそのための目標を自信を持って共有できるように、この研修を「留学0日目」としています。
2023年から始まったこのコラボレーションはそのドリーマーたちの一部にオンラインで参加していただき、これから留学するトビタテ生たちとつながっていただくものです。
今回は約21か国のメンターたちとトビタテ生(合計22ヵ国)が互いの夢を共有し、ドリーマー(メンター)たちにそれらを深めてもらいました。
トビタテ生たちには事前に課題を完了していただき、プログラム中にはドリーマーたちに自分たちの留学テーマや目標のプレゼンテーションをしてもらいます。そのあとにドリーマーの方々にフィードバックをしてもらいます。
広範な学術分野の生徒たちが集うトビタテ!留学JAPAN。
World Roadのコミュニティに属するドリーマーたちも医療系、建築、紛争解決など広い分野で活躍されている世界リーダーたちです。
トビタテ!留学JAPANは奨学生に英語力を求めません。
よって、今回の世界のリーダーたちと英語で話すプログラムでは言語の壁に直面するトビタテ生も少なくありませんでした。
オンラインでトビタテ生たちとドリーマーが交流するグループを周回しており気が付いたことは、お互いの伝えようとする力、聞こうとする力が相互に働いてトビタテ生に「聞いてもらえる安心の場」が作られていたことです。
生徒同士で英語を助け合う場面や、オフラインの場でもトビタテ生たちが楽しそうに交流していたり、言葉につかえていても力強く各々の夢をドリーマーに伝える姿が見られました。
トビタテ生とドリーマーのグループは ①同じ、近い地域 ②同じ・近い専門分野 をメインに分けています。
私はトビタテ生の一人一人の学問・留学先から、交流することで視野が一層広がり有意義な「留学0日目」の時間を過ごせるようにグループを分けることに最も注力しました。
当日、オンラインでズームのブレイクアウトルームを回っており、トビタテ生とドリーマーが共通の話題やプログラム後も話せるように連絡先を交換している様子に多く立ち会えて、トビタテ生の可能性がぐんと広がる場面に出会えたことが強く印象に残りました。
また、プログラムの後に全体でトビタテ生が感想を共有する場で、「共通の話題・興味があり話が盛り上がった」「早速実際に会う約束をした」などの感想がありグループを用意した身として人をつなげる喜びを感じています。
セッションから戻ってくるドリーマーさんは
「全員力強い夢を持っており素晴らしいセッションだった」
「ディスカッションから自分たちも学ぶことが多かった」
など話してくださりました。
このように互いに学びがある場は活気に満ちており、個人個人の目標に対する姿勢がより一層強まったと感じます。
最後に
留学に行くからこそ身に着けられる知識と経験、そしてそれらを踏み台にして各々の夢へ向かっていく姿を見て私自身もとても勇気づけられました。
多くの学びを得て帰ってきたトビタテ生たちがまたトビタテ!留学JAPANの事後研修で、ドリーマーさん方と再会して経験を共有する日を見ることがとても楽しみです。
今回の研修で夢とそのための目標を共有したトビタテ生たちが留学先で各々のパッションを自信をもって留学先で人々と共有できるように、そして無事に、実りのある留学ができるように心より願っています。