やあ、僕の名前はファビアン・ブロッホバーガー、21 歳。2020年から プロのマジシャンになって、自分の本当の情熱に従って生きてる。
それまで僕はいろんな仕事をしてみたけど、自分を満足させるものはな かったし、自分の人生の目的が何なのか、よく分からなかった。でも、 僕は人々に楽しんでもらったり、笑顔になってもらって、夢を見せたいと気づいたとき、子どもの頃からの夢だったプロのマジシャンになると決 めたんだ。アーティスト、ミュージシャン、エンターテイナーなど、僕た ちはみんな誰かに感動を与えるためにここにいる。人々に影響を与えるこ とができる。だからこそ世界が抱える問題を指摘すべきで、それが僕たち の使命でもある。才能という贈り物を与えられたんだから、良いことに 使いたい。変化を起こしたいんだ。
僕は大学までは行かなかったけど、オーストリアの教育制度は素晴らし くて、本当に感謝してる。僕の国では教育は無償で、僕が選んだミュージ シャンやアーティストを養成する学校を初め、いろんな分野から学校を 選べる。でも、これは当たり前のことじゃないし、ありがたいことだと思う。 ここオーストリアでは食べ物がないとか、教育が劣悪だという問題はないけど、他の国ではそうでないことを僕たちは知っている。僕たちはこ れらの問題と闘わなければならないし、目をそらすわけにはいかない。 僕は旅をするのが大好きだけど、旅先の道端で目に涙を浮かべている子どもたちを見かける。そのたびに、いつか彼らが飢えや劣悪な教育環境と いった不安から解放される日が来ることを夢見ずにはいられない。
僕の仕事は、不可能なことから魔法を創造し、観客たちに一瞬でも子 どものような気持ちにもう一度なってもらうことだと定義している。僕は 「魔法を信じない人には、魔法を見つけることはできない」といつも言っ ているんだけど、率直に言って、多くの人はあまりにも簡単に諦めているんじゃないかな。マジックショーは、そんなことできるわけないってこと の連続だ。でも、どうにかして、あなたの目の前でそれをやってみせるこ とができるんだよ。もちろん一生懸命練習しなければならないし、失敗も 多い。でも、とにかく立ち上がって何度も何度も何度もトライする。そうすれば必ずできるようになる。努力と情熱と真の愛があればね。そして、 マジックが可能なら、もちろん僕たちの人生の、世界のあらゆる面でも可 能なはずだ。魔法は存在する。それは自分自身を信じることだ。信じることができるなら、何でも実現する。夢は現実になるんだ!