幼い頃、父は漫画という素晴らしい世界を教えてくれた。そのおかげで、 信じることを学んだ。初めて夢中になったのは『アメイジング・スパイダー マン』。このスーパーヒーローの物語から、希望、多様な価値観、強靱さ、そ して自分で立ち上がるすべを学んだ。大学でメディアについて学び、ヒーローと神話が私の書くものに徐々に影響するようになった。私にとって映画は安心できる場所だ。映画やドキュメンタリー、書評や雑感、成功譚、物語、小 説などを書くことを楽しんでいる。
私は影響力のある作家になりたいと心から思っていて、ポップ・カルチャー の分析も続けたいと考えている。『フォレスト・ガンプ』(1 9 9 4 )が自閉症と の向き合い方をどう変えたのか、『プリティ・ウーマン』(1990)が誰のな かにもいるシンデレラをどう感じさせたのか、『スピーク』(2004)が、性的虐待が日常的に起こりうるとどう明らかにしたのか。私の作品はフィク ションの力を称える。そして、私も新たなヒーローを生み出すことにかかわ り、次世代が上質なフィクションを体験し、ハッピーエンドへの願いを持て るようにしたい。
私はアフリカ連合委員会で働くことで、アフリカの伝統のなかにあるフェ ミニズム運動を妨げるギャップに気づいた。児童婚やメンタル・ヘルス、ジェ ンダーに基づく暴力などに関するプロジェクトを知り、私はアフリカでの性的虐待について書こうと思い立った。いかにレイプがありふれていて、いか に語られず、いかに悪しき伝統が破壊されるべきかを。私は自分の仕事を輝 かしいものにしたい。そして、女性器切除や、アフリカの指導者たちが権力 に飲み込まれ、腐敗に陥ったことなどを掘り下げたい。
さらに、オンライン上で抗議の声を上げるプラットフォーム Protexting をつくりたい。なぜなら現場での抗議が良い結果をもたらした試しがないか ら。私は南アフリカでリーダーシップを学ぶための研修を受けながら、アン ゴラの政治改革に取り組む市民社会組織(CSO)が形成されるプロセスを調査して、法案が正当に可決されることに CSO がどう影響を及ぼすかを観察 する仕事を任された。困ったことに、政府は CSO の関与を軽視し続けている。
抗議は学びの多い経験だ。プラットフォームがあれば、人々は平和的に抗議 し、政策に影響を与えるアイデアを提案できるだろう。
私はアフリカ社会の深刻な現実にずっとさらされているからこそ、アフリ カのメンタリティを変えるという希望を持ち、この現実に立ち向かうために物語を活用しようと考えている。書くことは人を動かす健全な方法であり、 言葉があれば大胆になれるのだ。