私の母国は領土の 3 分の 2 が 乾燥した平原と砂漠なので、気候変動や持 続不可能な天然資源の利用の影響を特に受けやすいです。ここでは、資源 の一つひとつが「金の粒」として扱われています。あるグループが水資源 の持続可能な利用と廃棄物管理の促進と維持に尽力している一方で、別の グループが全く逆のことをしている場合があります。残念ながら自然を大切にし、公共の幸福のために快適さを手放す心づもりのある人は一部に留 まるというのは明らかです。環境を気遣うよりも環境に害を与える方が簡 単です。そのため、害を与える側に焦点を当てた行動が重要なのです。
他人の過ちを回避し、大惨事を防ぐために、トルクメニスタンの若者た ちは、国連が主導する Young SDG Ambassadors の活動に参加し、一歩を 踏み出しました。私はトルクメニスタンの若者を代表して、気候変動・環 境保護分野での意思決定への若者の参加を促進しました。このイニシアチ ブに参加することで、意思決定者との距離も縮まり、個々人の幸福は他の 人の決定や消費、行動に依存していることへの理解が深まりました。そし て何より、気候変動への取り組みや自国の自然環境の改善に貢献できると信じられるようになりました。 現在、私たちは個人的な行動、さらに意識向上キャンペーンやその他の集団的努力などを通じて、サステナブルな未来のためにコミットする方法 を子どもたちや若者たちに教えています。これは、彼らが将来、環境に害 を与える側に回らないようにするためです。
2 0 年後には、約 8 0 億人が地球上に存在することを忘れてはなりません。 みんなが生き抜くためには、食料、水、医療サービス、その他たくさんの ものが必要です。現在の推計では2050年までに、私たちの生活を維持す るためには少なくとも地球 3 個分の資源が必要だと言われています。将来 の世代が十分な資源を確実に得られるようにするのは、私たちの責任です。
私たちの現在の選択はその大小にかかわらず、未来にこだまするのです。 私は気候変動がない、資源をめぐる争いがない、多様性が失われない地 球を夢見ています。確かに私の夢は実現が難しいように聞こえるかもしれ ません。でも、夢を見ることにさえつまずいてしまうのは、私たちの世界の複雑さのせいです。みんな、経済成長ばかりありがたがるのをやめて、 自然に感謝しませんか?
忘れないでください。私たちは親たちから地球を受け継いでいるのでは なく、子どもたちから地球を「借りている」ということを。