民主主義のための闘い

私は戦争の子どもです。1993年、当時まだ 8 歳だった私は捕らえられ、 兄弟姉妹たちとともに殺されるのを待つばかりの状態に置かれました。コ ンゴ共和国で起こった内戦のときのことです。祖母の尽力により危ういと ころで救出されましたが、その日、誰もが私たちのような幸運に恵まれたわけではありません。しかも内戦はその 4 年後にも勃発しました。

私の旅は、内戦の原因を明らかにし、発生を防ぐために行動を起こすと いう断固とした決意の旅でした。その旅の一環として、2001年、私は故 郷を離れてセネガルに行きました。そこでは若いセネガル人たちが、平 和に投票しているのを見て、衝撃を受けました。アフリカでも、殺し合 いをせずに選挙を実施できるということです。アフリカにおける民主主 義とはどのようなものなのか、それを目の当たりにして私は理解し始めました。 私はさらに、国際青年会議所(JCI)の活動を通して、地域貢献の世界にも目覚めました。また、Global Witness という国際的な NGO のもと で、調査報道のトレーニングも受けました。

2014年に行った私たちの独自調査によれば、コンゴ共和国は53%と いう高い失業率に直面しており、国際ランキングの下位に留まったまま。 いたるところに不安は広がり、司法はいまだに行政から独立を勝ち取って いません。こうした国家の失敗は、過去 24年に及ぶ不条理で非効率的な政策の結果です。公共政策がきちんと管理されていないため、汚職をは びこらせる一方で、公務員を無力化してしまいます。しっかりした制度 がない国に育つと、人々はやがて不正に慣れてしまい、人間の命の価値も だんだんと失われます。

私の夢は、私の国、コンゴ共和国から始めて、世界から汚職を一掃する こと。その夢に向けた第一歩として2014年、Sassoufit Collectiveを友人 たちとともに立ち上げました。コンゴ共和国の政治権力を監視し、法の支配と民主主義の確立を目指して活動しています。

さらに、私は 2021年3月に行われる予定のコンゴ共和国の大統領選に立候補しました。かつて元国連事務総長のコフィー・アナン氏が「リーダー となるのに、若すぎるということはない!」と語ったように、汚職との闘 いに必要なのは経験ではなく、政治的な意志です。開かれた政府、国家に よる経済への介入を最小限に抑えることを目指して私は闘います。そして、何よりアフリカ大陸全土に民主主義を根付かせるべく私は闘います。

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