幼い頃から好奇心旺盛で落ち着きのない私の心は、ずっと満足すること はありませんでした。常に新しいことを学んだり、社会問題に取り組ん だりしたいと思っていました。いつもニュースを見ていたので、授業で 大臣の名前を聞かれたら、みんな答えられました。幼い頃から政治に興 味があったのです。それが高じて、学校に通う傍らで、ボランティア活動 や団体に積極的に参加するようになりました。
若者には政治に参加したり労働市場に参加したりと、市民として存分 に活躍する能力があります。しかし、ほとんどの場合、年長者から未熟 だと思われて機会を与えられていません。私はまず母国の若者のエンパ ワーメントに注力するようになり、イギリス留学後には世界へと活動の 舞台を広げていきました。One Young World や Global Shapers Community、ハーバード・アジア国際関係プロジェクト、国連ハビタットのユース・アドバイザリーボードでは、世界中から集まった若いイノベー ターたちや印象的なリーダーたちと出会い、若者には世界をより良くする無限の力があることを実感しました。
私は、若者の潜在能力をフル活用した社会が実現し、その声が世界的に聞かれるようにしたい。この夢を追求するために 2 016 年、若者主導の NGO である The European Cyprus Society を設立しました。男女を問 わずすべての若者が、その人にふさわしい、仕事と教育の機会を得られるように活動しています。
社会にその一員として参加することで、責任感あるステークホルダーとなり、世界の変化を推し進めるための解決策を提供できます。そして、若 者の権利を守るためには、若者の声を政治に反映させなければなりませ ん。世界人口の大部分は若者で構成されており、若者を社会から排除する ことは、新しいアイデア、才能、そして最終的には世界の進歩からも遠ざけてしまいます。そのため、若者のエンパワーメントと社会参加こそ 、 すべての人にとってより良い未来をもたらすものなのです。