【Dream Updates】誰かのお手本になるその日までⅡ

こちらはマパセカさんのDream Updatesの後編です!

(前編を見逃した方は、こちらからお読みいただけます: [Link]


将来について

これからの話もぜひ聞かせてください。もし思い描いている長期的な目標があれば、ぜひ教えてほしいです。

正直に言うと、将来のことをじっくり考える余裕はまだないんです。インドに来てからは、授業、試験、プレゼン、インターンと、本当に毎日が目まぐるしくて…。今はこの修士課程を無事に終えること、それが一番の目標ですね。でも、きっと学びの中で新しい道も見えてくると思います。

今は目の前のことに全力投球してるんですね。またこれからのアップデートも楽しみにしています!それではもし、理想的な未来を想像するとしたら、レソト、そして世界中の女性たちがどんな風になっていてほしいですか?

女性たちが自信を持って、自分の力を信じられる社会になってほしいです。そして、お互いをライバルとして見るのではなく、支え合って成長できる関係を築いてほしい。私は、「自分がその場で一番賢い存在であること」は、必ずしも誇ることじゃないと思っています。自分より多くを知っている人たちに囲まれている状態の方が、ずっと健全だし、学びがある。毎日何か新しいことを学ぶのって、本当に刺激的で楽しいんです。知識を求め続けることが、当たり前の社会になってほしいですね。

まさに、マパセカさんご自身が「学び続ける姿」を体現されていますよね。その姿勢が、他の女性たちにもきっと勇気を与えていると思います。

原動力・伝えたいメッセージ

いろんな困難を乗り越えながら、前に進み続けている姿に本当に勇気をもらいます。マパセカさんの“原動力”になっているものは、何ですか?

 一番の原動力は、やっぱり娘の存在です。彼女にとって誇れる母親でありたい。 娘も学校に通っているんですが、お互いの成績を見せ合ったりして、ちょっとした「いい意味でのライバル関係」なんです(笑)。私が頑張る姿を見せることで、「挑戦することを恐れなくていいんだよ」って伝えたい。そうやって、彼女自身がベストな自分を目指せるようになってくれたら嬉しいです。

素敵すぎます…!娘さんも、きっと誇りに思っているでしょうね。

もうひとつ、私の母の存在も大きいです。ずっと私の憧れであり、ロールモデルです。今、私自身が子どもを育てる立場になって、母の偉大さを改めて感じています。年を重ねるにつれて、「母に誇りに思ってもらえる自分でいたい」って思うようになりました。彼女がシングルマザーとしてたくさんの犠牲を払って私たちを育ててくれたことに、少しでも報いたい。そのためにも、私は頑張り続けたいんです。

娘さん、そしてお母さん。2つの世代から受け取った力が、今のマパセカさんを支えているんですね。

最後に、過去の自分と似たような状況にある若い女性たちに向けて、どんなメッセージを届けたいですか?

まず伝えたいのは、「立ち直る力=レジリエンス」を持っていてほしいということです。人生にはきっとたくさんの壁が立ちはだかります。でも、どんなに倒れても、何度でも立ち上がってほしい。簡単なことじゃないけど、自分の子どもにとって、尊敬できる存在になれるように努力してみてほしいです。私たちはいま、過去から続いてきた「世代間の痛みやトラウマ」の連鎖を断ち切ろうとしている最中。たとえシングルマザーであることが理想的ではないとされる社会でも、子どもに「あなたの人生はちゃんと花開く」と示してあげてほしい。

そして、何よりも自分を信じて、勇気を持って行動してください。 「怖くてもやってみる」という姿勢がすごく大事だと思っています。このインタビューでさえもやらない選択肢はあります。しかし、「安心できる場所があるなら、そこで自分のストーリーを語るべき」って自分に言い聞かせました。誰かが、あなたの言葉を必要としているかもしれない。 そして、あなたの生き方そのものが、いつか誰かにとっての“お手本”になるかもしれない。

これまでの歩みを聞かせていただき、本当にありがとうございました!一人の人として、そして多くの人に力を与える存在である“母”として、心から尊敬しています。


彼女の物語は、私たちがどんな困難の中にあっても決してひとりではないこと、そして勇気を出して一歩踏み出すことで、誰かにとっての“お手本”になれることを教えてくれます。

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