「This is My Dream!」〜トビタテ×World Road事前研修に参加しました〜

先日、「トビタテ!留学JAPAN×World Road」の事前研修に、運営スタッフとして参加させていただきました、カレンです。今回は、これから世界へと羽ばたく学生たちの熱気あふれる研修の様子や、そこでの学生、そしてドリーマーのリアルな声をレポートします。

はじめに

「トビタテ!留学JAPAN」の事前研修は、留学を控えた学生たちが、自らの留学計画を深め、自身の夢を言語化するための重要なステップです。そして、世界中で活躍するグローバルリーダー、通称「ドリーマー」たちと出会い、出発前から世界とのつながりを作る貴重な機会でもあります。

今回の研修には、全国から約60名の学生が参加(全4回、全員で250名ほど)。そして彼らを迎えるのは、レバノン、オランダ、インドネシア、ケニア、アゼルバイジャンなど、世界14カ国(全4回を合わせると20カ国以上)のルーツを持つドリーマーたちです。社会起業家、教育者、医療従事者など、多様なバックグラウンドを持つ彼らが、学生一人ひとりの夢に真摯に寄り添います。

この研修は、単なる英語を習得する場ではありません。「英語を話せればいいというわけではない。大切なのは“何を”話せるか(What to speak)だ」というメッセージが、研修全体を貫いています。「自分の夢は何なのか」「留学を通して何を成し遂げたいのか?」という問いに深く向き合い、自分の言葉で語れるようになること。そして、同じ志を持つ仲間と出会い、世界の人々とコミュニティを築くことこそが、この場の真の目的なのです。

夢を再認識する瞬間

学生たちは、いくつかのグループに分かれました。計2回のセッションを通じ、それぞれが留学先や自身の専門分野に応じて2人のドリーマーと対話する機会が設けられました。

セッションは、ドリーマーたちの自己紹介からスタート。自身の経験や活動について語る彼らの言葉に、学生たちは真剣な眼差しを向けます。そして、いよいよ自分の夢を語る時間へ。最初は緊張していた学生も、ドリーマーの温かい雰囲気に後押しされ、次第に目に力が宿っていくのが分かりました。

一人ひとりの口から語られる夢は、どれも唯一無二で、強い想いに満ちていました。セッションが進むにつれて部屋の熱気は高まり、互いの夢に刺激を受けながら、2回目のセッションでは「どうすれば、もっと伝わるか」を模索し、表現を磨き上げていく姿が印象的でした。また、一方的なアドバイスだけでなく、ドリーマーからの「なぜそう思うの?」「君ならどうする?」という問いかけが、学生自身の内省を促し、夢の解像度を上げていきました。

ドリーマーの声

これから世界へ飛び立つ日本の若者たちの熱い想いは、ドリーマーたちの目にどう映ったのでしょうか。ドリーマーの声をご紹介します!

香港のドリーマー:イキさん

(イキさんのドリームストーリーはこちら[LINK])

このプログラムへの参加は、単なるメンタリングにとどまらず、相互に成長する旅でした。学生たちの新鮮な視点と揺るぎない精神は、私自身の挑戦や願望を振り返るきっかけを与えてくれます。そして彼らの物語は、逆境が単なる障害ではなく、大きな変革のきっかけとなることを思い出させてくれました。私は彼らと話す際に、挫折を自身の物語の一部として受け入れるよう励ましています。一つ一つの失敗は、イノベーションや適応力へと導く力強い教師となり得るのです。彼らをメンタリングしたことは、レジリエンス(しなやかな強さ)とコミュニティが持つ力に対する私の信念を再確認させてくれました。この素晴らしい若者たちと共に旅を続け、彼らの夢を育んでいくことを楽しみにしています。

マレーシアのドリーマー :ヴィヴィアンさん

(ヴィヴィアンさんのドリームストーリーはこちら[LINK])

彼らがどこまで成長してきたか、そしてこれからどこまで羽ばたくことができるのか、その可能性に驚かされました。トビタテの学生たちは、私たちに人類への希望を与えてくれる素晴らしい存在です。私はセッションで、夢に向かう旅を創るための5つのステップを生徒と共に歩みました。

  1. 1.自分が本当に好きなこと(子供の頃からの喜び)を認識する。
  2. 2.自分の才能が活かされる場所に身を置く。
  3. 3.無限の世界を体験する。
  4. 4.楽しみながら旅を創り、夢を現実にする。
  5. 5.今の夢と共に進化し続ける。 

このシンプルなステップを通して、彼らは疑うことなく、大きく、楽しく、自由に夢見ることができました。彼らと共に過ごした時間は本当に美しく楽しい経験であり、私はこの時間を永遠に大切にしたいと思います。

シリアのドリーマー :サラムさん

 (サラムさんのドリームストーリーはこちら[LINK])

私にとって、旅立ちの直前の明るく情熱的な若者たちと繋がれるこの瞬間は、いつも特別です。それぞれの学生は、新たなことを学ぶこと、専門知識を深めること、または故郷に新しいアイデアを持ち帰り、コミュニティに変革をもたらすことなど、様々な夢を抱えています。その「恩返し」へのコミットメントは、私が深く尊敬するものです。今年のセッションも活気に満ちていました。私たちは彼らの野心(グローバルな持続可能性の問題に取り組むことから、異文化間の橋渡しを築くことまで)を探求し、異なる文化で生活する上での課題と機会について振り返りました。  私にとって、ストーリーテリングは言葉以上のものです。それはつながりを築き、力を与え、行動を促す橋です。これらの物語がどのように展開し、影響を与えるのか、楽しみにしています。  

トビタテ生の声

研修を終えた学生たちは、世界とのつながりをへて、どのような想いを抱いたのでしょうか。学生の感想を一部ご紹介します!

 Aさん(留学先:英国) 「目指したい構想だけでなく、そこに至るまでのストーリーや生い立ちを聞くことで、その人の夢への共感が生まれることを実感しました。ドリーマーの方達はその自己開示がとても上手だなと思いました。」

Bさん (留学先:ベルギー)「実際に海外の方に自分の夢を共有することで、なぜ自分がこの夢に至ったかを魅力的に伝える術を知ることができました。」

Cさん (留学先:ドイツ)「共通言語は英語だけではないという言葉が非常に印象的でした。実際に世界のユースリーダーとの対話を通じて、私の下手な英語でも聞こうとしてくれている姿勢に感動しました。まさに、聞く姿勢、伝えようとする気持ちが共通言語であるという言葉を実体験をもとに学ぶことができました。」

Dさん(留学先:中国)「ドリーマーの方達は人とつながるコツや多方面の知識を知っておられて、本当のグローバルリーダーはこんな感じなのかなぁ、と思いました。何よりも人への接し方が穏やかで惹きつける力があり、私もそんな人間になりたいと思いました。」

Eさん(留学先:アメリ合衆国)「アメリカから参加してくれたドリーマーさんは、深夜にも関わらず、すごいエネルギーで私たちに向き合ってくれた。見ず知らずの私たちの話を本当に楽しそうに聞いてくれて、惜しみになくサポート情報を共有してくれました。自分達がそんな、誰かから応援されていると改めて実感しました。私も誰かのためにこのような活動をして、恩送りしたいです。」

ここから始まる、それぞれの物語

研修を終えた学生たちの顔は、自信と希望に満ち溢れていました。もちろん、この研修は英語力そのものが目的ではありません。しかし、中には「もっと伝えたいのに、言葉が出てこない」と、もどかしさを感じた学生もいたはずです。

この事前研修は、留学という一つのチャプターのプロローグに過ぎません。いつか彼らが世界での挑戦を終え、この日を振り返った時、「あの時は伝えきれなかったけど、今は自分の夢を、想いを、この言葉で語れる」——そう胸を張って言える日が来ることを、心から願っています。

いってらっしゃい! みなさんの夢が、世界でさらに大きく花開くことを楽しみにしています!

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