2013 年、私は高校を卒業しましたが、カメルーンの多くの学生と同じ ように、自分が何を勉強したいのか決めていませんでした。とりあえず、
国内トップレベルのさまざまな大学の入試を受けましたが、それぞれが 医学、工学、土木工学、法律というように全く異なる職の専門コースだっ たのです。私の考えはと言えば、どこに合格したとしても、その学校で学べることを学べばいいというだけでした。あらゆる選択肢を試して、ただ最善を祈っていたのです。
結果は惨憺たるものでした。入学はしてみたものの、すぐに自分には 全く向いていないと気づき、中退してしまったのです。完全に途方に暮 れた私には、進路についてのアドバイスがどうしても必要でした。そこで、 図書館の教育カウンセラーを訪ねることに決めました。彼女の言葉は今でも胸に残っています。「人生は短いですよ。焦って間違った選択をして はいけません。あなたの情熱に従いなさい」と。私は図書館で情報を集め、 海外で学ぶ準備を進めました。彼女のサポートと私自身の努力のかいあって、ついに母国を離れて医学を学ぶための奨学金を手に入れたのです。自 分にとって何がベストなのかに気づき、この奨学金を得られたのは、高 校を卒業してから 1 年後のことでした。
私はすべての高校生に、自分が本当に情熱を感じることを学んでほし いと思います。本当にやりたいことを見つける前に、私が経験したような まわり道をする必要なんてありません。私は今、海外で学んでいますが 毎年帰国して、卒業シーズンにたくさんの高校を訪ねています。生徒た ちが活用できる教育サービスを教え、自分の希望する大学にスムーズに進学する手伝いをしているんです。長期的には、すべての高校に教育カ ウンセラーを置くことを提言し、高校生全員が卒業後、より成功した人生 を実現できるようにしたいと考えています。
私たちが国、大陸、そして世界の発展を促す唯一の方法は、あらゆる 人が強制されることなく、一番情熱を感じることをしながら社会人になる ことです。こうして私たちはより良い方向へと前進することができます。 これこそが私のつくりたい世界です。