こちらはロネルさんのDream Updatesの後半になります!
(前半を見逃した方は、こちらから:[LINK])
将来のビジョン~真の平等へ~
SDGs達成まで残り5年となりますが、依然としてジェンダー平等の実現は厳しい状況です。この取り組みの未来をどのように見ていますか?また、具体的な長期目標などありましたら教えてください。
今後数年で目指すのは、この分野でリーダーとなる組織を確立することです。ただし、規模の大きさではなく、意味のある影響を生み出すことが重要です。できるだけ多くの人々の人生に触れ、持続的な変化を生み出し、他の組織を支援することを目指しています。私たちの成功の多くは、これまで活動してきた組織、現在協力している組織、そしてこれから現れる組織のおかげだからです。
最初から分かっていたことですが、この活動は長期的な取り組みであり、私の人生の半分、もしくはそれ以上を要する可能性があります。長い歴史の中で積み重ねられてきた歴史がジェンダーの関係に与えた影響は、数年で解決できる問題ではありません。そこで私は、5年ごとに目標を設定し、それぞれの期間で達成されたことを基準に成功を測るようにしています。目標が完全に達成できなくても、それを次の段階に繰り越すだけであり、それを失敗とは考えません。それも長い旅路の一部だと捉えています。
ロネルさんが思い描く、これからの理想の世界とはどのようなものでしょうか?
「より多様で、平等で、包括的な世界」です。
権利は有限の資源ではないと私は信じています。誰かが権利を得ても、他の人がそれを失うわけではありません。バルバドスには「多くの手で作業を軽くする」という言葉があります。たとえば、4人が一緒に箱を持ち上げれば、1人で持ち上げるよりもはるかに楽です。
つまり、誰も排除されず、すべての人が尊重される平等な社会を築くために人々が協力すれば、誰もがその恩恵を受けることになります。誰かが抑圧や暴力、教育の機会の欠如に苦しむと、それはその個人だけでなく、コミュニティや国、そして最終的には世界全体にも悪影響を及ぼします。真の進歩とは、すべての人が充実した人生を送る機会を持つことに他なりません。
そして何より、女性たちがより多くの支援を受けられるようになり、とりわけ自らのために正義を求める場面で、その権利がさらに広がっていくことを願っています。

女性を力づけ、未来への遺産を残す
ロネルさんは多くの人に力を与えていますが、どのようにしてモチベーションを保っていますか?困難な時でも、何がロネルさんを前進させるのでしょうか?
私を支えているのは、女性がいつか私が経験したようなことを経験せずに済む日が来るという希望です。そして、もし同じ経験をした場合でも、私が持てなかった支援や機会を彼女たちが得られるようにしたいという願いです。私の目標は、女性たちが自分の可能性を最大限に引き出し、私がいなくなった後も変化を推進し続けることなのです。

時には疲れたり、落ち込んだり、「なぜこれをやっているのだろう?」と思うこともあります。この活動はそれほど大変なのです。でも、そんなときふと思い出すのです──私もまた、たくさんの女性たちが築いてきた道の上に立っているのだと。
彼女たちは権利を求めて闘い、私が今享受している機会を作るために犠牲を払ってくれました。私はリレーの一部として、自分に渡されたバトンを取り、最善を尽くし、それを次世代に渡していくのです。
「まずは始めること」
最後に、より良い社会を夢見る活動家として、同じように影響を与えたいと願う人々や、自分の夢を追い求める人々に向けて、メッセージをいただけますか?
私のアドバイスはシンプルです。「まず始めること」。人はよく「自分には適切な能力があるのか」と自分を疑ったり、完璧に見える他人と自分を比べたりします。しかし、他の人が抱えている苦労はわからないものです。
たとえ私が人前で冷静に話しているように見えても、私も不安や「自分はこの場にふさわしいのか?」という自己疑念を抱えることがあります。しかし、私を動かしているのは、達成したい変化を知っていること—そして私はそれを成し遂げられると信じていることです。
始めるのに完璧なタイミングというものはありません。失敗はプロセスの一部です。失敗から学び、改善し、助けを求め、より強くなって戻ってくるのです。逆境を超えた立ち直りは、必ず挫折以上のものになります!
素晴らしいメッセージをありがとうございました!貴重なお時間とお話を共有していただき、心から感謝しています。
ロネルさんがカリブ海全域でジェンダー平等運動を率いる中で、彼女の行動一つひとつが現在を形作るだけでなく、未来のリーダー世代のための道を切り開いています。彼女の旅は、影響を生み出すのに完璧である必要なく、どんなに小さくても勇気を持って始めることが重要だと私たちに思い出させてくれます。
ロネルさんの物語は、私たち一人ひとりに問いかけます:「影響を与えるために、あなたが最初に取る一歩は何ですか?」
(One World on One Web – Do you want to share your dream to the WORLD? )