石田ニコルさん登壇!岡山大学で夢トークショーを開催しました!

はじめに

「あなたの夢は何ですか?」そう聞かれて、すぐに答えられる人はどれくらいいるでしょうか。先日、岡山大学主催のスペシャルトークショーが開催されました。ゲストには俳優・モデルの石田ニコルさんが登壇し、約60名の参加者と「夢」について語り合いました。本記事ではイベントのハイライトをお届けします!


 夢は「ゴール」ではなく、「自分探しの旅」

「夢とは、外的な成功を意味するものではありません。『自己を探索する旅』そのものなのです」

開会の挨拶でこう語ったのは、岡山大学の横井副学長です。今回のイベントのきっかけとなったのは、世界196カ国の次世代リーダーの夢を集めた書籍『WE HAVE A DREAM』。横井副学長は、この本を題材にした授業、『地球社会の課題解決を仕事に ― 世界の次世代リーダーから学ぶキャリア ―』を今年の春に開講しました。

授業の詳細についてはこちら

トークショーの開催日は、そんな授業の集大成である「岡大生の夢」展示の最終日でもありました 。 会場の図書館に並んだ70通りのパネル 。それらは単なる「将来の目標」の羅列ではありません。世界のリーダーたちとの対話を通じ、自分の過去・現在・未来と向き合い、自分自身の「夢」を深く掘り下げた「自己探索の旅の記録」でした。

(「岡大生の夢」展示の様子)


「世界を変えるのは、特別な人じゃない」 学生たちの気づき

イベントでは、今年ドイツで開催された世界最大級のグローバルサミット「One Young World」に参加された2人の学生の報告もありました。世界を見て何を感じたのか。それぞれのリアルな感想を紹介します。

■ 片山 桂汰さん (岡山一宮高校3年生)

「言葉が完璧じゃなくても、心は通じ合える」

「中学までは、世界なんて興味がありませんでした」と語る片山さん。 田舎町で育ち、英語にも自信がなかった彼が、勇気を出して飛び込んだミュンヘンサミット。そこで得たのは、英語力以上の大きな確信でした。 文法が完璧でなくても、伝えたいという熱意があれば心は通じ合う。その原体験は、彼の世界を一気に広げてくれました。

■ 石川 愛萌さん (岡山大学 医学部5年)

「世界を変える人も、話してみたら普通の人だった」

石川さんは、そんな発見をシェアしてくれました。 「世界を変えるすごい人たちも、話してみたら普通の人だった。『私にもできるかもしれない』って思えたんです」 。そう思えたことが最大の収穫だったといいます。

(写真左: 片山さん / 右:石川さん)


「私、実は引きこもりの人見知りです」石田ニコルさんの等身大の素顔

堂々と世界での体験を語る学生たちの姿に、石田ニコルさんは「みんな素晴らしすぎて…この後、私が話して大丈夫かな?(笑)」と会場を和ませながら、ご自身の経験を明かしてくれました 。

ニコルさんもまた、2021年にミュンヘンで開催された「One Young World」に参加した一人です 。 きっかけは、「エラ呼吸したい!」と言うほど大好きなダイビングを通じてサンゴの危機を知り、「海に優しい日焼け止め」をプロデュースしたことでした。

当時の心境を「私自身、すごく引きこもりの人見知りなので……」という参加前の不安があったそうです 。しかし、世界中の同世代が堂々と夢を語る姿に触れ、「もっと発信していいんだ」「自分を表現することは恥ずかしいことじゃない」と、大きな自信を得るきっかけになったそうです 。

その想いは、現在の活動にもつながっています。 最近ではフェムテック(※)の資格も取得するなど活動の幅を広げていますが、そこに一貫しているのは「誰かのために何かしたい」という変わらぬ想いです。 「誰かのために学んだことが、結果として自分自身の生活も豊かにしてくれた」。 そんな彼女の等身大のストーリーに、会場の参加者は深く聞き入っていました。

※フェムテック:女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決するための製品やサービスを指す


横井先生×ニコルさん 「夢・入門書」クロストーク

イベント後半、横井副学長とニコルさんによるクロストークは、ニコルさんの「実は放射線技師を目指していた」という驚きの過去からスタートしました。 モデルへの転身、そして現在の活動へ。話は尽きませんが、ここでは2つのトピックを抜粋してご紹介します。

■ 「夢ハラ」に疲れたあなたへ

最近、「夢ハラ(夢を持てというハラスメント)」という言葉を耳にすることはありませんか? 「夢がないとダメですか?」という切実な問いに対し、お二人の答えはとても優しく、そして本質的なものでした。

横井副学長: 「夢=成功」と定義するから苦しくなるんです。夢は「自己を探索する旅」。そう定義し直せば、外的な成功をしなくても、納得感のある人生が送れます。夢ハラという言葉が生まれるのは、夢の定義が成功だけに矮小化されてしまっているからなんです

ニコルさん: 私も同感です。最初から確固たるものがなくてもいい。自分がちょっとドキドキする方、オタクになれそうな匂いのする方へ進んでみる。そこから自然と道は開けていくと思います

■ 落ち込んだ時の対処法は「引きこもり」!?

続いての話題は、「上手くいかない時、どうしてる?」について。 意外にも共通していたのは、自分の内側にこもる時間を大切にしていることでした。

ニコルさん: 上手くいかない時は、引きこもってゲームをして、自分の機嫌を取ります(笑)。何もない「無」の時間はしんどいけれど、自分を大事にしながらゆっくり待っていると、視界が晴れてくるんです

横井副学長: 実は私も、会社を辞めた後に1年半ほど引きこもりをして、ペンネームで小説を書いていました。自分自身を言語化する時間が必要だったんです

お二人の対話を通じて見えてきたのは、夢とは「他者との比較」や「成功」ではないということでした。大切なのは、自分自身を深く見つめること。 「夢を持たなければ」という焦りから解放され、会場の多くの人が、ありのままの自分を肯定し、見つめ直すきっかけになったのではないでしょうか。


会場全体が「夢」でつながる瞬間

(写真左から石田ニコルさん、三宅さん、石川さん、横井副学長)

トークショーの最後は、石田ニコルさんと横井副学長、そして学生の三宅さん、石川さんの4名によるトークセッションが行われました。

三宅さん(医学部1年)は、横井副学長の授業を受けたことがきっかけで、このステージに立つことになりました。自己紹介では、授業で作成した作成した自身の「夢」のボードを紹介していました!

■ 夢は「行動」から生まれる

クライマックスでは、登壇者も参加者も全員が「夢」を言葉にする時間が設けられました。

参加者はスマホを取り出し、リアルタイム意見共有ツールに自分の夢を投稿。また、自身の夢を隣同士の参加者と共有する場面もありました。

熱気に包まれる会場に向けて、最後に横井副学長が贈ったのは、夢に悩む人の背中を押すこんなメッセージでした。

「自分らしさを突き詰めるには、頭で考えるだけでなく、行動し続けること」

失敗も成功も、人との出会いも、すべてが自己探索の大切な材料になる。 だからこそ、恐れずに一歩踏み出してほしい――そんなエールが送られました。

職業も年齢も違う参加者たちが、それぞれの「夢」を掲げ、お互いに認め合う。 「夢」に正解はなく、それぞれが自分の言葉で語ればいい。そんな温かい空気が、会場全体を包み込んでいました。


おわりに

本記事では、岡山大学で開催された「夢」展示トークショーの様子を一部抜粋してお届けしました!

もし今、やりたいことが分からなくても大丈夫。 まずは自分の「好き」に正直に、一歩を踏み出してみる。その旅の途中で、想像もしなかった新しい自分に出会えるのかもしれない。

今回のイベントは、そんな温かい希望を私たちに教えてくれる時間でした。

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