私は貧しい家庭に生まれた。両親ともに教育を受けておらず、教育の 機会についてはほとんど何も知らなかった。4人のきょうだいのなかで、 高等教育を受けたのは私だけだった。
私は特別に、大学教育を受ける許可を与えられた。そのような機会を 与えられたものの、スムーズに勉強できたわけではなかった。両親は授業料や他の必需品の支払いができなかったのだ。学業を成就するという 私の夢は危うくなりかけた。だが、熱意に燃えた若者だった私は、必死 になって支援を探し求めた。LinkedIn などを通じてつながった外国の友 達の助けを借りて、有益な情報を手に入れていった。それは特に、人間 関係の構築についてだ。懸命に取り組んだかいあって、奨学金を獲得す るという素晴らしい結果がもたらされた。この結果は、どこで、どのよう に、チャンスを探すのかという知識を持てたことで達成されたのだ。
そういうわけで、何よりもまず情報にアクセスできる世界をつくること が大切だと、私は信じている。私の家族はとても幸せだろう。なぜって、 私を見れば未来には可能性があるのだということが分かるし、私が教育 を受けるためにどんな手順で支援を受けたのかが分かるのだから。
発展途上国では、多くの若者たちがチャンスを手にするための情報にア クセスできない。これは貧しかったり、有益な情報を得られるような場所 がほとんどないからだ。私たちはこのことをよく認識して、若者が情報 にアクセスしてチャンスを得られるように、健康、農業、起業家活動など、多くの分野で改善しなければならない。 私の夢は、キャリアアップや専門知識を高めるために、若者が平等かつ公平にグローバルなチャンスを捕まえて、夢を実現させるプラット フォームをつくることである。最終的にはこのプラットフォームを大きな コンサルティング会社にしていきたい。これにより、若者はたくさんの生 きたスキルを身につけて、より容易に仕事に就くことができ、社会に安定 した仕事が生まれる。また、夢を追う若者の妨げとなる経済的負担を減ら すことにもなるだろう。
私が若者たちに伝えたいメッセージは、「信じることがすべて」という こと。自分のことを信じ、夢を大切にし、勇気を持って自ら進んで世界中のさまざまな人たちと本物の関係を築くべきだ。そして、めぐってくるチャ ンスに、常に注意を向けるのだ。