「再興する世代」を育てる

2011 年にリビアで革命が起こったとき、私はイギリスにいた。政権が すんなりと権力を引き渡そうとしないことを知り、事態を信じられない 思いで見ていた。それでも、医療や救急車など、必要なものを送ることで、 人々への支援を続けた。オンラインでつながり、リビアの事件を世界に提示することで、できる限り自分を役立てようとした。 リビアでは革命以来、困難が続いている。腐敗した役人たち、独裁者た ち、そして罪人たちが部族の指導者の複雑な勢力図に介入し、分断を引き 起こしたからだ。私の抱える苦しみは途方もない。祖国が弱体化し、そ の統治が破壊されていくのを目の当たりにしたのだから。2017 年に私はリビアに戻り、同胞たちの長い困難の結果、ばらばらになった社会を再建 する手助けすることにした。良い行いをすること、その善意をできるだけ 早く広めることを自分に誓った。

私は今、リビア全土の学校の子どもたちにオンラインで個別教育を提 供するプログラムに取り組んでいる。子どもたちに機会を与えて、リビア の大人たち——良いことも悪いことも経験し、学んだことをコミュニティ に還元したい大人たちから学ぶのだ。

このプログラムは、リビアの伝統の基本原則と信念を子どもたちに継承 することを主眼としている。例えば、平和、協力、尊重。これにより、良 い行いをし、お互いに助け合い、最も大事なこと——リビアをもう一度 立ち上がらせたいと考える世代のためになることだろう。最終的にはこ のプロジェクトとアイデアを世界に広めたいと考えている。

私の夢は、繁栄、平和、調和に向かって、国を高めていくのに役立つ 気質を持ったリビアの若者たちを鼓舞して、国を豊かにすることだ。教 育省と国際組織の協力によって、これが可能になると信じている。チュー ターの面接や、この夢についての説明はいつでも受けつけているので、ぜ ひ連絡してほしい。

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