「パーフェクトな村」づくり

ていきたいと考えています。私たち自身のためだけでなく、ブルンジや親

私は「パーフェクトな村」を夢見ています。誰もが医療を受けられ、飢 えに苦しむことはなく、地域社会は経済的に栄え、環境が守られ、みなが発展のために力を合わせる村です。 ブルンジでは栄養失調が蔓延し、妊婦や新生児の死亡率が高くなっています。ですが、これらすべての問題は防ぐことができるのです。

私は若い頃から自分の村の課題をよく見ていたので、故郷に何が必要か を知り、「パーフェクトな村」の構想を抱くようになりました。そして、 ある人物が村にやってきて、彼がしたことを見たとき、この構想にさらに

没頭するようになりました。その人は抜歯の施術を行いましたが、消毒し た器具を使わず、保健学の教育も受けていませんでした。このような行為 は H I V の感染を引き起こすかもしれません。私は、村に新たな希望をも たらそうと心に決め、17 歳のとき、看護学校に通い始めました。卒業する と、病気の村人の家を訪ね、自分にできる医療サービスは何でも提供しま した。そして、23歳のときに ATN Burundi を創設したのです。農村部 に住む弱い立場の弱い人々のために、医療の改善を目指す NPO です。

さらに同じ年に、Perfect Village Communities も立ち上げました。私 たちは、コミュニティの開発のために共同組合を組織し、村の食料生産や 環境問題に取り組んでいます。家畜を育てて肥料をつくり、それを使って 土壌を再生しています。これは環境を守りながら、食料生産を行うためで す。食料生産によって飢き 餓が をなくし、農業ビジネスを確立したいと考えて います。最終的には、経済的な自立を確保して、医療や教育へのニーズを 満たせるようにしていく予定です。

今では、ますます多くの村民が「パーフェクトな村」を目指し、コミュ ニティの結束は強くなり、大きく成長を続けています。私たちはすでに多 くのことを成し遂げてきました。医療について言えば、健康相談プログラ ムやワークショップを実現させ、栄養失調や衛生問題について指導をしてきました。また、村に二つの医療施設をつくり、ここでは妊婦や5歳未満の子どもたちは無料で医療を受けることができます。

私たちは、夢に向かってさらに仕事を続けていきます。ブルンジ国内の他の地域にも活動を広げ、将来的には、私たちの構想を他の国々にも伝えていきたいと考えています。私たち自身のためだけでなく、ブルンジや親愛なる地球のために奉仕できる日が待ち遠しいです。

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