世界中の女の子が望んでいるように、私も「女の子がなりたい自分に なれる世界」を夢見ています。女の子がやりたいことを自分自身で決断で き、基本的な人権を持てる世界。教育が成功への鍵だと誰もが知っていま すが、アフガニスタンでは女性教育の欠如が最大の問題になっています。女性の識字率は約 20%で、370万人の子どもが不登校。そのうち 6 割が女の子です。ということは、女の子の 3 人に 1 人しか学校に通ってい ないことになります。この国の若者である私たちの使命は、こうした状 況を乗り越えるために仲間のアフガニスタン人を助けることにあります。
私はパキスタンで移民として生まれ育ちました。幸運にも私には支援 してくれる家族がいて、私の教育と将来のためにできる限りのことをして くれました。13 歳で初めてアフガニスタンに来ました。たくさんの家族 や友人、そこに住んでいる人たちと出会いましたが、残念ながら 8 割の 家庭は、娘の教育や人生の重要な決断について私たちとは異なるルール や権限を持っていました。だから、この国の女の子たちは、お父さんや 兄弟に自分が何をしたいのかを伝えることを恐れているのです。その日を境に、私はアフガニスタンの女の子たちのために少しでも力になろうと決 心しました。
高校卒業後、1 7 歳のときに Razia’s Ray of Hope という組織に参加しま した。最初は教師として、そして今はスポンサーシップ・プログラムのコー ディネーターとして、女の子があらゆる恐怖を克服し、自分自身の決断を 下し、家族と問題を話し合い、自分の声を上げることができるようにいつ でも支援してきました。私たちはただ本に載っているトピックを伝えるだ けでなく、家族との話し合いに参加したり、恐怖心を克服し人生で何をし たいのかを家族に伝える自信を高めるための取り組みにも最善を尽くして きました。
私たちが支援する 700人以上の女の子が学校に通っており、これまで 8 5 人が卒業しました。助産師の資格を取得した人も 2 0 人いますし、在 学中の生徒のなかにはトルコにて全額奨学金で医学を学んでいたり、国 内のアメリカ系大学に通っている子もいます。これは、女の子が小学校もろくに通えなかった村や僻へき地ち においては快挙です。こうした成果は他の 女の子の家族を説得する上でも、大きな後押しになっています。
そして、私の夢はすべての女の子が学校に通い、自分の夢を実現し、自 分で決断できるような教育を受けられるよう、アフガニスタン全土で支 援を始めることです。