私の夢は、誰もが教育と健康を手にする世界で暮らすことです。
幼い頃から、両親が教育の大切さを教えてくれました。母は英語の教 師で、父は医師でした。私が 5 歳のとき、私たちはイギリスへと引っ越し、 両親はそろって修士号と博士号を取ることができました。2 人は苦労しな がら学び続け、その努力と粘り強さを私はすぐそばで見ていました。
学生の教育、患者の健康を良いものにしよう、つまり自分のまわりの 世界を良くしようと、自分を磨き、努力する両親の姿を見ながら私は成 長しました。教育と医療は絶対に不可欠であり、それらを手にできることこそがまさに人権であるという考えが、私のなかに深く根づいたことは当 然のことでしょう。このような考えもあいまって、私は医学部への進学を決意したのです。 医学部在学中は多くの困難に直面しましたが、幸いなことに性別による差別はありませんでした。女性だからといって、同僚の男性と比べて劣っ ていると感じたことはありません。私は学力で評価されていましたが、こ れはすべての分野でそうあるべきだと信じています。性別で判断されてはならず、自らが発揮する才能やスキルで判断されるべきだと思います。 しかし、残念ながら、医学のような先端分野への女性の進出率は低く、そ のため女性医師の数は男性医師の数よりもとても少ないです。それだけ でなく、男性の方が優秀だと思われてしまうこともあります。
コロナウイルスは、必要に迫られたすべての患者たちにすべての医療従 事者が医療を提供することの大切さを教えてくれました。もちろん患者 にも医療従事者にも、女性が含まれます。私たちは最前線で一緒に戦って いました(今もそうです)。肩を並べて助け合っているのです。もし女性 がこの戦いに参加していなかったら、どれだけ多くの人が亡くなってい たでしょうか。この 1 年で証明されたのは、私たちはみんな平等であり、 みんなで協力しながら助け合わなければならないということです。
両親のように、私は教育と医療のより良いものにする人になりたい。 性別によって人々がアクセスできる教育や医療のレベルが左右されると いう考えを根絶し、次の世代の変革者にとって刺激を与え、お手本となる 存在になりたいと思っています。