大空に散らばる星々。心のなかにある夢のことを、そんなふうに想像す るのが好きです。これからどこかに飛んでいって、現実になろうとしてい る星々。人は、流れ星に願い事をします。でもその願い事こそ、自分たちがこれから命を吹き込む夢そのものであることには気づいていないのです。 私は幼少期の半分をシエラレオネで、残りの半分はイギリスとアメリカで過ごしました。子どもたちに広い世界を見せたいという父のおかげです。 でも 12 歳のときに故郷に戻ってくると、違和感を覚えました。
あまりにも多い路上生活者たち。身体に障がいがある人、飢えている人、 そして栄養失調に陥っている子どもたち。そういう人たちが、大勢いまし た。幼い私にできたのは、彼らに同情すること、そして神様に向かって、「将来は必ず、恵まれない人を助け、多くの人の人生を変えられるような人間 になる」という誓いを立てることだけでした。
この誓いは、私の夢となりました。この地球上に生きるすべての人々の 生活を向上させる。困っている人の涙を拭い取って助け起こし、彼らがよ り良い生活を送れる環境を整える。子どもたちは必要なものをすべて与え られ、苦労をしなくても食べ物が手に入り、路上で物乞いをする人の数は減り、誰もが進んで助けの手をさしのべ合う。そんな世界を実現させたい。 そのためにチャリティーセンターを立ち上げ、誰もが受け入れられること、 世界中の障がい者を支援していきたいと考えています。誰もが技術を学び、自分の才能を発見し、その才能を持続可能なライフスタイルに変える方法 を見つけることができる組織を育てていきたいのです。
生きることは尊く、より良い人生にしながらサステナブルに暮らすこと ほど尊いものはありません。誰もが空の皿を持って来て、満腹で帰れるよ うなディナーパーティのような人生になることを夢見ています。誰もがそ んな人生を送れる世界とは、 一人ひとりの夢が夜空の星のように輝く世界です。