この時代 僕たちを悩ます大きな問題の一つ それは移住 時に僕たちは その背景に潜むものを忘れて 混乱と分裂を招く ねえ 移民とはサバイバーであり 父のいない捨て子みたいなんだよ 充電のないスマホが充電器を探すみたいにそわそわ うろうろ 家族が恋しくて つながりたくて 呼び寄せるんだ
子どもの頃は 全然理解できなかった 世界ってこうなの? 人生ってそうなの?
どうもそうらしい だって 5 歳のとき 両親は出て行ったんだ 新しい巣を求めて飛び回る鳥のようにね
なかなかの住まいを見つけてくれたのに ママ パパ 何で僕を置いてったの?
僕には それが一番怖いことって知ってたのにさ ママとパパの声と足音 もう一度聞きたくて毎日泣いてた 門の向こうを見つめてた
僕はわがままだったよ ママ パパ 僕のためにそうしてくれたのにね
でも 僕には夢があった マーティン・ルーサーのように 僕には夢があった いつか自分を変えてくれる国へ行きたい
そして 2 0 0 7 年 ママとパパは僕を飛行機に乗せてくれた 一度も行ったことのない国へ
僕を変えてくれるはずだった世界 混乱して何も考えられなかった 人種差別が充満していて 息ができなかった
でも僕を良い方向にも変えてくれた 少年から大人になった僕を 今の僕を見てほしい
若者のリーダー、クリエイティブ・ディレクター、ファシリテーター、アー ティスト・ディレクターとして 8 年以上の実務経験を積み、国際的な若者の移住や活動にも携わってきた。 それ以前の話だが、私の両親はガーナからアイルランドに渡った。家族にとってより良い場所だと信じていたからだ。そして、私も後から両親について いくことになった。若いアフリカ系ヨーロッパ人として、ヨーロッパに足を 踏み入れた瞬間から多くの差別に直面した。人種差別だった。そんな言葉を聞いたのは初めてだった。それが何を意味するのか、よく分からなかった。 アフリカでは人種差別にあうことはないからだ。
同時にそこから、人間愛と、困難なときでも幸せなときでも無条件に人間 を愛する力について多くを学んだ。私が今の自分になるためのモチベーショ ンを与え、インスピレーションを与え、助言を与え、力を与えてくれた人た ちがいて、この世界のすべての人が私を嫌っているわけではないと気づくこと ができたんだ。そして、肌の色や文化を理由に憎しみを送ってくる人たちに よって、僕はより強い社会を構築するために地域、国、国際レベルでのインク ルーシブで多様性のあるコミュニティを導くきっかけを見つけた。さらに、私の存在が人生に影響を与えたと話してくれる人々の言葉もある。何があっ ても憎しみには愛で対抗しなければ、こうした成果は得られなかっただろう。
こうした知恵は、私の夢が本当に実現できるという希望を与えてくれている。 もし社会からの分離と孤立を消し去る方法を若者に教えられれば、それは達 成されるだろう。「若者はこの世界の未来である」とよく言われるように、彼らは未来であり、この夢を現実にする唯一の存在だ。これは私の希望でもある。 インクルーシブで受容的な世界を夢見て、若者のエンパワーメント、コミュ ニティ開発、人権教育、社会的包摂、マイノリティのコミュニティにおける 統合と多様性の促進、ヘイトスピーチや差別との闘いを、ヨーロッパ、アフリカ、その他の国々でオンライン、オフラインを問わず実践することに情熱 を注いでいる。
そして、この情熱のすべてが私に刺激を与え、夢の実現に向かって進ませて いる。そして、私のインスピレーションの源は、“Big 6”。すなわち、イエス・ キリスト、マーティン・ルーサー・キング Jr.、ボブ・マーリー、マイケル・ジャ クソン、ネルソン・マンデラ、そして私の両親だ。彼らはみんな人類への大き な情熱と愛を示し、憎しみではなく愛を手に不正に立ち向かっているんだ。