女性や少女のために、私は夢見ています。一人ひとりが型にはまった 考え方や差別、障壁から自由になれることを。私は願っています。女性 や少女が、魂が発する最も純粋な叫びや真の望みに耳を傾け、自分の奥 深くに眠る核とつながれることを。型にはまるなんて嫌だと、情熱的に 堂々と自由を求める女性や少女で、世界がいっぱいになってほしい。自信や愛に満ち、詩的で、強く、夢と情熱にあふれた生き方をする女性や 少女で。魔法の杖の一振りで、彼女たちは素晴らしい自分への一歩を踏 み出せるのです。
「女性によって、女性のために。」このことが私の人生を導いています。 私は、女性の力を心から信じる、強い女性たちの家族に育ちました。そ の 1 人が祖母です。彼女は孤児院をつくり、弱い立場にある大勢の子ども を助けていました。祖母の存在はまるで私の世界の太陽で、命は贈り物だ と教えてくれたのも彼女でした。祖母をはじめ、まわりの女性たちが私に自信の種を蒔ま いてくれたおかげで、最良の自分になれたのです。
ある日、スラムの子どもたちのために公立学校でボランティアをしてい たときのこと。夢を聞かせてとお願いしました。みんな打ち明けてくれました。ただ 1 人の、小さな女の子を除いて。「ディナ、私には夢がないの。」 彼女は涙が枯れるほど大泣きしました。私はこの涙を決して忘れません。 大勢の少女の夢が、型にはまった社会の見方や古くからの男女差別に踏 みにじられているのです。
私は夢見ています。彼女のような少女たちが内なる力を見いだし、嵐 を乗り越え、輝く陽光を見つけることを。規範もレッテルも夢を打ち砕く ものはもういりません。雨が止むことはないと思い込んでいる女性たちは、 自分にその価値があることを知らないのです。私はおとぎ話を夢見ていま す。そこでは女性や少女が魔法を使います。「めでたし、めでたし」で終 わらず、幸せな生活が続きます。彼女たちは自分の王国の女王なのです。
私は夢見ています。すべての女性や少女たちが、太陽の下であるがまま に咲き誇ることを。