教えることは 、学び続けること

教育の実践者として私は、誰しも平等に教育を受ける権利があると思っ ていました。でも、ギリシャでは障がいのある子どもたちがこの権利を十 分に共有できていません。政府が点字を視覚障がい者のための公式な書 法 と し て 認 め て い な か っ た り 、 聾ろ う 学 校 の 数 も 少 な く 、 身 体 障 が い 者 が 通 う 特別支援学校では英語を教えてもらえないことが多いです。一般的な学校に通う生徒が多い反面、大半の教師はシラバスをどのようにしてインク ルーシブにするか十分な訓練を受けていないのでミスマッチが起こり、 孤立感から中退する生徒が跡を絶ちません。私はそんな生徒を何人も見 てきて、見過ごすことができないと思いました。

障がいは教育の妨げではなく、個人が持つ「特別な能力」の一つにす ぎません。だから、世界中の子どもたちと同じように教育を受ける権利が あるはずです。障がいのある子もない子も、教育を受ける機会に平等にア クセスできるようにすることが私の夢になりました。

多くの教師が生徒の個性を尊重するより、いかに知識を伝達するかに 焦点を当てています。そんな現状に対して、私の取り組みはユニークかも しれません。特別な能力を持つ子どもや大人に教えるためにギリシャ手話と点字を学び、インクルーシブなワークショップを開いて、特に英語を教 えることに力を入れています。英語は世界を探求する鍵になるからです。

授業にはテクノロジーをどんどん取り入れてビデオプレゼンテーション やスライドを使って自分のコンテンツを作成したり、みんなで協力して 共通の論文やプレゼンテーションをつくったりします。教材は生徒のニー ズに合わせて手話、点字、テキストを使い分け、復習できるようなビデオや Prezi を使ったインタラクティブなプレゼンテーションをつくっています。 世界の情勢は障がい者に優しいとは決して言えません。しかし、小さ な努力で子どもたちの現実を優しくすることができるはずです。私は教 師として、生徒の学力を上げるためだけではなく、生徒の視野を広げるために存在しています。教師は常に最新の情報を入手し、より良い未来 のためにビジョンを生徒とシェアしなければなりません。つまり、教える こ と は「 学 ぶ こ と を や め な い 」こ と で す 。 教 育 を す べ て の 子 ど も た ち へ — — 私はこの夢のために学ぶことをやめません!

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