政治に若者の存在感を!

私は限られた環境のなかで育った。だからこそ、勉強だけはいつも 一生懸命に、責任感を持って取り組んできた。そのおかげで奨学金を得て、大学で国際関係学を学ぶという目標を達成した。世界的な課題を知ること で、自国の問題をより深く分析できるようになった。例えば、この国では

多くの人が腐敗した政治家に失望し、政治に無関心だ。
2 015 年、大統領と副大統領が汚職を告発された後、総選挙が行われた。

国営のテレビ局でインターンをしていた私は、多くの大統領候補者にも 会うことができた。しかし、無関心な若者がまだ多いことに気づいた。 2 018 年 12 月、私は Involúcrate(Get Involved)という組織を設立した。 選挙についての情報を広め、若者の政治参加を促すためだ。翌年には、 国民の参加と投票の重要性についての教育的なワークショップを開催。5 つの町と 1 5 の学校から 7 0 0 人の学生が参加してくれた。

また、若者が政治家と選挙運動中に直接接触し、自分の考えや提案を 議論できるように、大統領候補者が参加するフォーラム #TuVotoCuenta を組織した。15人の候補者と13回にわたるフォーラムを行い、900人の若者が参加した。いくつかのフォーラムの模様をFacebook Liveで配信し、 それぞれ 3,000 回の再生回数を記録した。こうした市民活動への私の情熱 が認められ、2019 年には One Young World と欧州委員会からピース・ア ンバサダーに選ばれた。

より多くのイノベーション、インクルーシブなアイデア、経済的に成長 する機会とともに、若者に有利な政策と空間が創造されるよう、市民社 会に参加し、公務に従事する若者をもっと増やしたい。それが私の最大 の夢だ。

次の目標は、2023年、次の総選挙で 18~25歳の有権者の投票率を 15 %以上にすること。そうなれば政党は、私たちのためにもっと多くの 席を開けるか、少なくともこの層に向けた提案をしなければならない。 私たち若者のために、機会を創出する活動を続けていく。

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