この言葉は、活動家であり人道支援者であるアリッサーさんのインスピレーションに満ちた旅路を象徴しています。今回のインタビューでは、彼女の物語「私一人でここまでできるなら」の時からどのように進化したのかを掘り下げます。彼女の夢は変わったのでしょうか?さあ、見ていきましょう。
この記事は2部構成になっており、今回はその前編です。
(「私一人でここまでできるなら」は、こちらからご覧ください [Link])
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再びお話を伺えて光栄です!私は今回インタビューを担当するカレンです。
今はニューヨークにいらっしゃるんですよね?
はい、ニューヨーク市マンハッタンで修士課程の勉強をしています。
ニューヨークでの生活はいかがですか?大きな変化がありそうですね!
時々圧倒されますが、それと同時に刺激とチャンスに満ちています。本当に素晴らしい経験です!
それは素敵ですね!これからのお話を楽しみにしています!
社会の不平等を目の当たりにして: アリッサーさんの活動の原動力
アリッサーさんは成長の過程で多くの不平等を目の当たりにし、それが15歳でのボランティア活動のきっかけになったと伺っています。その勇敢な一歩を踏み出したきっかけを教えてください。
レバノンで育つ中で、人々の生活の差が目に見えて分かる環境にいました。10分も移動すれば、裕福な地域から資源やインフラが不足した貧困地域へと景色が一変するのです。この格差に強く心を打たれ、何かを変えなければと感じました。
その時から自分にできることで貢献しようとボランティアを始めました。正式に教育を学んだことはありませんが、子どもたちと関わる中で教育への情熱が芽生え、質の高い学びを誰にでも提供したいと思うようになりました。それが今の原動力です。
ボランティアでの経験をいくつか教えていただけますか?
まず、LOYACというNGOでボランティア活動を始めました。そこで、難民の子どもたちへの授業を担当する機会を得ました。このプログラムでは、スポーツや手工芸から、数学や科学といった学問的な科目まで、幅広い活動を提供していました。
特に印象深かったのは、夏季集中プログラムでの経験です。8歳から13歳の子どもたちを対象に、人権についてアートを通して教えるセッションを担当しました。例えば、平和や安全といった概念を紹介し、それを絵やその他の創造的な活動で表現するよう子どもたちに促しました。この活動は、子どもたちが参加し、考えを深め、自分の声を発信するための意義深い方法でした。
LOYACでの支援活動をされる中で、特に困難だったことを教えていただけますか?
一番大きな課題は、彼らの生活の格差でした。多くの子どもたちは故郷を失い、何も持たずにその国を離れ、誰もが見るべきではないようなことを目の当たりにしてきました。彼らは自分の経験をアートや会話を通じて表現していました。それを目にするのは胸が痛みましたが、その一方で、それは彼らが自分の感情を整理し、共有できる安全な空間でもありました。
同時に、私は彼らに人権や希望、そして未来の可能性について教えようとしました。何より大切だったのは、彼らがこれまでどんな困難を乗り越えてきたとしても、夢を持ち、前向きに未来を見据えることができるということを示すことでした。
トルコでもボランティアをしたと聞きました。その経験も教えてください!
はい、私は Erasmusというプログラムの一環でトルコに約1年間滞在しました。そこでは自分でスピーキングクラブを立ち上げ、また地域の学校でもボランティアをして、教師をサポートしました。私の経験の中で最も印象的だったのは、そのスピーキングクラブで若い成人たちを集めて、さまざまな文化交流や言語交換の活動を行ったことです。演劇などのセッションも企画し、約60人の若者たちが集まりました。それらの活動に参加しているの方々の姿を見ることは本当に感動的でした。
トルコでのボランティア活動の中で、思い出深い経験は何ですか?
正直なところ、全ての経験が印象深いものでした。今でもそこで出会った多くの人々と連絡を取り合っており、お互いに訪ね合うこともあります。彼らは私を自分たちの生活に迎え入れてくれ、彼らの本当の文化を紹介してくれました。たとえば、自宅に招いて食事を共にしてくださりました。文化をつなげ、人々を結びつけることが大切だと感じた、非常に意義深い体験でした。
素晴らしいですね!文化交流は本当に意味のある経験ですよね。その後もボランティア活動を続けていますか?
本当に最高の体験でした!トルコからレバノンに戻った後も、私はもちろんボランティアや他の活動を続けました。
故郷レバノンで引き続き社会的影響を与え続ける
それから、どんな活動や取り組みに関わってきたのですか?
レバノンに戻った後、私はAflatounプログラムに参加しました。このプログラムは、子どもたちに性別平等、環境保護、金融リテラシーなど、社会的・金融的なスキルを教える教育プログラムで、私たちはそのカリキュラムをレバノンの状況に合わせて調整しました。冬の間、毎週土曜日に学校で授業を行い、この経験は私にとって非常に意義深いものでした。
同時に、私は故郷の公共図書館で行われているプロジェクトにも携わっていました。このプロジェクトは、石油や燃料、電力の不足により多くの学校が一時的に閉鎖されていた困難な時期に、教育支援を提供することを目的としていました。図書館プロジェクトは、厳しい状況の中で子どもたちや家族に資源やサポートを提供し、地域コミュニティの絆を深める手助けをしていました。
New Yorkでの現在の活動
ニューヨークに来てから、どのような活動に取り組んでいるのですか?
ニューヨークに来てから、One to Worldという団体に参加しています。この団体にはGlobal Classroomというプログラムがあり、私もその一環で活動しています。このプログラムでは、団体が選んだ学校を訪問し、事前にメンターと一緒に準備したプレゼンテーションやアクティビティを行います。私はレバノンについてのあらゆる情報を紹介し、特に難民や移民、国内避難民に焦点を当てました。これらのテーマを、アメリカに住む学生たち自身の経験と結びつけられるように工夫しました。アメリカには移民や多様な背景を持つ人々が多いので、そうした共通点を活かして取り組んでいます。
活動はまず、自分たちの文化を紹介し、それに関連する情報を共有するところから始めます。その後、選んだテーマについて議論し、それがSDGsとどう結びついているかを考えます。これは、学生たちが世界的な課題をより個人的で身近な視点から理解するのに役立つ素晴らしい方法です。
現在、私はこのGlobal Classroomを中心に活動しています。このプログラムでは、学生たちと重要なテーマについて深く関わる素晴らしい機会を得ています。また、このプログラム以外にも、One to Worldではフードドライブ(食品を寄付し、必要としている人々に配布する活動)の企画や地域清掃活動への参加など、さまざまなボランティアの機会があります。私もいくつかの活動に参加してきました。さらに、大学ではいくつかのクラブにも参加しており、そこでより多くの人々とつながり、自分の経験を広げることができています。
大学ではどんなクラブに参加しているのですか?
大学では主に「Arab Students Union」と「International Student Association」に参加しています。「Arab Students Union」は、ダンスや編み物、手工芸、アラブ文化の教育などを通じて、文化交流やコミュニティ作りに焦点を当てています。この活動は、人々をつなぎ、絆を深める素晴らしい方法です。
一方、「International Student Association」は、よりグローバルな活動を行っており、世界中からのメンバーが集まっています。特に、家族が近くにいない国際学生のために、ハロウィンやサンクスギビングなどの祝日に関連したイベントを企画しています。この活動は、学生同士がつながり、お互いを支え合う大切な場となっています。
アリッサーさんにとって、これらのコミュニティでの活動は楽しいですか?
はい、とても楽しいです!新しい人々、特に異なる国や文化の方々と出会い、経験や知識を交換するのが本当に大好きなんです。それが私にとって一番の楽しみです。この情熱は、公共政策や行政を中心に、緊急支援や国際開発に重点を置いた私の修士課程とも深くつながっています。学業でも課外活動でも、私が取り組んでいることはすべて、社会的な変革と国際的な活動への思いに根ざしているんです。
To be continued…