【Dream Updates】コミュニティから世界へ──Stephen Ogwenoの挑戦

こんにちは!私は今回インタビューを担当するゆなです。再びこうしてWorld Roadのコミュニティとつながってくださって、本当にありがとうございます!またお会いできて嬉しいです!

はじめまして、Stephen Ogweno(ステファン・オグウェノ)です。ケニアのナイロビ出身です。現在、PhDの機会を探しつつ、健康促進活動に携わっています。日本のアニメや寿司、特に「ハンターハンター」が大好きです🍣

過去を振り返って

最初に「Dream Story」を書いたとき、あなたの状況はどうでしたか?

2019〜2020年頃ですね。当時はまだ、今のSterling Foundationはコミュニティベースの小さな団体で、国際的な展開には至っていませんでした。ちょうどロンドンのサミットに参加した後で、仲間に「あなたの物語を本に載せるべきだ」と言われたのがきっかけです。

ご友人との「つながり」が、本プロジェクトに参加するきっかけだったのですね!

はい、そこから大きく活動が広がり始めました。

現在の状況

ウェブサイトや発信の内容から、その後、本当に大きくなったことがわかります!

はい。2020年から始めた「NCD365」プロジェクトでは、世界保健機関や国連ユースオフィスを含める10カ国・78のパートナーと共に、3年間で600万人以上にリーチしました。さらに、地域の慢性疾患対策のために、地方政府の予算を3%から11%に引き上げることにも成功しました。

本当にすごいです!
それだけでなく、新しい挑戦もされていますよね?

そうなんです!2022年には「Lifesten Health」というアプリを立ち上げ、テクノロジーによる健康促進にも挑戦しています!

成長の理由

どうしてここまで短期間で大きく成長できたのですか?

大きな成長には4つの理由があると思います。

1. 資金を待たずに始める
外部の資金や支援を待たず、まずは自分たちでスタートし、動いているうちに支援や資金が集まってきました。

2.インパクトを優先する
利益ではなく、「地域にどれだけ影響を与えられるか」という社会的インパクトを常に一番に考えています。

3.ネットワークとパートナーシップ
地元や世界規模で多くの団体と繋がり、協力関係を築いたことが活動を広げる大きな力になりました。

4.イノベーション
ゲーム、モバイルアプリ、オンラインコース、本、リサーチなど、多様な新しい方法を導入しました。

なるほど、ご自身とチームの中でしっかりとした「軸」や「方向性」があることが、早く大きな成長につながったのですね…!

すごく順調に進んでいるように感じられます。逆に直面した大きな課題は何ですか?

①資金不足②人々に製品を受け入れてもらうこと、そして③国際的な環境の変化です。

まず①資金不足については「スキル交換」を取り入れました。例えば、開発者がアプリを作る代わりに、私たちが彼のマーケティングを支援する。これにより「お金がなくても全員が得をする」形を実現しました。

なるほど!必ずしもお金を介さなくても、持っているスキル同士で助け合えるのですね。

②製品の受け入れに関しては、アプリ内で競い合える仕組みや、ポイントをためてスパやマッサージに使える報酬システム、地域のクラブとのコミュニティ連携を導入し「つい使いたくなるアプリ」にしています。

行動科学の応用ですね!人が自然と使いたくなる仕掛けが入っているのが面白いです。

そして③国際的な環境の変化について。
政策や制度が変わると活動が制約を受けます。そのために、世界中の仲間や組織とネットワークを結び、多様な資金源や活動基盤を確保しています。

この活動は、あなたの人間関係や日常にどんな影響を与えましたか?

昔からの友人の中には、価値観が合わなくなって疎遠になった人もいます。もちろん友人であることは変わりませんが、以前のように頻繁に会うことは少なくなりました。
その代わりに価値観を共有できる仲間との「質の高い繋がり」が増えました。時間は限られますが、深い関係を築けるようになりました。

「数から質へ」の移行が起きたのですね。

はい。忙しい中で、日常的な付き合いは減りましたが、その分「本当に大切なこと」に集中できるようになりました。

これからの5〜10年、どんな未来を描いていますか?

まず一つ目は、より良い健康政策です。政府が慢性疾患や生活習慣病に、もっと予算や関心を向ける社会を目指しています。

すごく具体的ですね!政策が変わると、社会全体の仕組みまで動くので大きなインパクトがありますね。

そうなんです。私たちも政策立案者や各省庁と直接関わりながら、この変化を後押ししています。

二つ目は、テクノロジーの活用です。誰でもアクセスできて、手頃で、健康改善に役立つ革新的なツールを開発していきたいです。

アプリ開発に挑戦されているのも、そのビジョンの一環ですね!技術を通じて人々が自然と健康に近づけるのはすごく魅力的です。

そして三つ目は、教育された地域社会です。人々が自分の健康を理解し、自ら行動できるようになることを目指しています。

本当に大事な視点だと思います。教育の力で「自分の健康は自分で守れる」という考え方が広がれば、次の世代まで続く変化になりますね。

実際に小学校や中学校で健康教育のプログラムを展開していますし、オンラインコースを通じて慢性疾患や公衆衛生を学べる機会も作っています。

教育から社会全体へ、
広がりが見えてきました!

最終的には、人々がより健康で、自分の健康について正しい決断を下せる社会を実現したいです。

原動力・伝えたいメッセージ

夢の実現に向けて動き続けているStephenさんを、本当に尊敬します。
Stephenさんの原動力になっているものは何ですか?

大きく分けて3つあります。

1つ目は「レガシー(社会に残す足跡)」。人生の最後に振り返ったときに、社会に良い影響を残した、と言えるようにしたいんです。

2つ目は「インパクト」。活動を通して、人々が健康を取り戻す姿を実際に見ると、本当に力をもらえます。

3つ目は「可能性」。人間には無限の可能性があると思っています。どこまで広げられるか、どこまで影響を与えられるか、それを試したい。

健康を取り戻した人々の姿が、あなたにとって大きな原動力になっているというのが印象的です。
数字ではなく、人の変化こそが活動のエネルギー源なんですね。

最後に、読者へ伝えたいメッセージをお願いします。

もし始めなければ、何も起きません。

リスクをとって挑戦しなければ、自分がどれほどの可能性を持っているかも分からない。

種が土に入るのを恐れていたら、木に育つことはできません。
行動して初めて、可能性が見えるんです。

失敗を恐れ、行動を起こすことを恐れる人が増えていますが、おっしゃる通りです。

そして「卓越性」とは一度の行動ではなく、日々の習慣から生まれるものです。
小さなことを積み重ねることで、成果もまた積み重なっていきます。

これまでの歩みを聞かせていただき、本当にありがとうございました!

大きな夢も、「小さな一歩から始めればいい」と学びました。
私にとっても大切な教訓を得られました!

彼の歩みは、行動こそが可能性を現実に変える力であること、勇気を持って始めることが、世界を変える第一歩であることを教えてくれました。

Stephenさん、本当にありがとうございました!

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