素晴らしい世界への入り口

「学校での最初の 1 日は、一生忘れられない経験になるよ。」これは、 2002 年 8 月の穏やかな朝、まさに初めて学校に行く道すがら、両親が僕 に言った言葉です。幼い僕はこの言葉を、目を輝かせて受け止めました。

「学校」とは新しい友達と出会い、読み書きや算数を学び、世界をより良 く理解できるようになることを意味します。つまり学校は、この素晴らし

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い世界で生きる準備をさせてくれるのです。 この世界はすごくたくさんの文化や伝統からできていると気づいたのは、

2002 年のサッカーワールドカップを見ているときでした。そのとき僕は、 リビングで家族と一緒にテレビの前にいたのです。なんてたくさんの国、 感動、うれしそうな人々! それから 4 週間後に、その日がやってきまし た! 学校に通う最初の日が。さまざまな国から集まった友達と一緒に、ついに、まわりの世界を理解し始めたのです。
また、世界には学校に通えない人がいるということも分かってきました。年月が経つにつれ、僕の知識への渇望は高まり、夢も膨らんでいきました。 僕の夢は、この地球上のすべての子どもたちが学校に通い、質の高い教育を受けるチャンスを手にすることです。

教育は花壇に植える種のようなもので、SDGs はその種を時間をかけて世話して、ようやく育つ花です。教育は成功への鍵、自分自身の幸せと 周囲の人々の幸せへの鍵です。教育は、あらゆる年代や国々の人々が前 向きな相乗効果を生み出すための源です。教育を通じて、多くのポジティブなことを一緒に達成できます。
ブラチスラバで開催された OSCE Youth Forum 2019 では、60 カ国以上から集まった活動的な人々とこのテーマについて議論し、多様な考え方 を分かち合いました。僕は世界をさらに良く理解できるようになりました。

僕たちはみな、幼い頃から教育の恩恵を受けてきたからこそ、こうして 集まれたのです。教育は新しい友情を生み、人の心を解放し、学び続け たい気持ちを引き出してくれるという信念が一層強まりました。

風の強い10月の朝、ブラチスラバで、僕は学校の最初の日と同じ興奮 を感じていました。でも、僕は知っています。若きリーダーたちが世界中 から集まり、質の高い教育という重要な課題について議論を始めたこと、 それは僕の夢を実現する道のりの出発点に立ったにすぎないということを。

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