これまで長い間、「家で一番の年下」と言えば、大体いつも私でした。一 人っ子だった私は、大人たちの会話に耳を傾けながら、個人的な問題だっ たり社会的な問題だったり、多くの大人たちが解決できないと考えている問題に思いをめぐらせました。若い頃は希望や好奇心、前向きな気持ちを 持っていても、たんたんと日常を過ごすうちにいつの間にか失われてしま います。そうしたものをみんなが大事に育んでいく世界を私は夢見ました。
しかし、私は自分自身の声を持ち、この夢を実現するための方法を見つ けるのに苦労しました。幸いなことに、25 歳のときにコロンビアのボゴタで開催された One Young World サミットという若者が集まるリーダー シップイベントに参加したとき、私に転機が訪れました。何千人もの若い活動家や希望の使者に囲まれ、私は自分の人生の目的を理解しました。そ れは、もっと平等で共感に満ちたサステナブルな世界をつくろうと行動し、 変革を起こす若者たちの力を鼓舞することだったのです。
これまでのキャリアでは、日用消費財の大企業や有数の NGO などで経 験を積み、ポジティブな若いリーダーたちが集まるチームを率いて組織 内の変革を推進する機会に恵まれました。持続可能なビジネス戦略の策定やスタートアップ企業とのコラボレーションなど、私が率いた多くのプロ ジェクトは、志を同じくする若者たち一人ひとりが変化を促し、年配のリー ダーたちの勇気ある決断を後押しする力を持つことを証明してくれました。
現在、私は One Young World、Global Shapers、The Climate Reality Project、V4SDG といった組織のなかで、現状に挑戦する勇気と、より公 平な世界を築くためのエネルギーをリーダーたちと共有し続けています。
このようなコミュニティに参加することで、今、私は責任感のある新世代 の若きリーダーがすでに誕生しているのではないかという大きな希望で満 たされています。