私はレソトで生まれ育った若いアフリカ人女性です。私が幼い頃に両親は 離婚し、母が 1人で弟と私を育ててくれました。母はあらゆる試練や苦難に もかかわらず、土木工学の学位を取得しました。私はそんな母を深く尊敬し ています。私は 2 1 歳でシングルマザーになりました。大学 3 年で社会福祉の 学位を目指していたときです。非常に苦しい時期となりました。1 人での子 育ては、心身ともにへとへとになります。でも、力と勇気を振り絞って卒業 しました。この経験のおかげで、私自身の夢が生まれました。レソトの女性たち、特に農村部のシングルマザーを解放することです。
世界では、7 億 5000 万人の非識字人口のうち、約 3 分の 2 が女性だそうです。また、6200 万人の女の子が学校に通っておらず、さらに数百万人が 学校に通い続けるのに苦労しているそうです。※ 3 女の子が不登校になると、 1 0 代の妊娠や児童婚などに結びつきがち。実際、レソトでは女の子の早期 妊娠が多いのです。にもかかわらず、彼女たちが健康な生活を送る助けになるサポートや知識、資源はほとんどありません。
社会福祉の知識を活かして、私は若い母親たちの自立を支えるイニシアチブをつくろうとがんばっています。彼女たちが農学の専門家に教えてもらっ たり、職業訓練を受けたりして農業のことを学べるよう手助けをします。また、 前向きな子育てのスキルや仲間・セラピスト主導の支援グループを提供し、 さらに医師から適切な家族計画を受けられるようにしたり、生理用品の配布 も行ったりします。こうして、レソトの女性や少女たちの地位が、社会的に も経済的にも向上するでしょう。結果として男女平等を早急に実現できます。
「国が発展するかどうかの最良の判断材料は、その国が女性たちをどう扱う かだ。」(バラク・オバマ)私が描く未来は、もっと多くの女性たちが、特に シングルマザーたちが自立していくというものです。そして世界で、女性が 社会的にも経済的にも役目を果たし影響を及ぼすとき、子どもたちは私たち をヒーローだと思うようになり、自分たちも次世代のリーダーになろうとや る気になることでしょう。