女の子の力を信じる世界

私は女の子たちが希望や夢を持って生きる世界を夢見ています。女の子た ちがただ良い娘や妻になるために生きるのではなく、それ以上の役割を持っ て生まれてきたのだと知っている世界です。

私が育った社会では、女の子よりも男の子の教育が優先されています。女 性の経済や社会生活へのかかわりは家族の要求によって決まり、早婚が促さ れています。だから女の子たちは、世界について勉強する代わりに、妻や母 親としての役割に専念しなければなりません。このために、教育や仕事を追 求する個人の願いよりも、家庭の問題の方が大事なのだと、女の子たちは信じ込まされます。けれど、母は娘の私に勉強するよう励ましてくれました。 母自身は親からこんなチャンスを与えられなかったのに、私たちが学び、自 分の権利を知り、充実した生活を送れるよう最善を尽くしてくれたのです。

女の子の力を信じる人々のおかげで、今の私があります。愛情深い母、支 えになってくれた友人、気持ちを奮い立たせてくれるメンターたち。私自身 が自分の力を信じられないときも、彼女たちは励ましてくれました。私は、SUSI Women’s Leadership program のファイナリストなど、自分が達成 した成果を誇らしく思っています。

私たち一人ひとりに果たすべき役割があります。そして私は、知識を広め て女の子たちを奮い立たせるために、この地球に生を享う けたのだと気づきま した。たくさんの人に助けられたので、今度は社会にお返しをしなければと強く感じています。そこで、女の子や女性たちのためのプログラムを立ち上 げました。無料で英語のレッスンを受けられ、今日の激動の環境下でリーダー に求められる資質を学ぶものです。参加者たちは自信を持てるようになり、 何よりも女の子についての固定観念から解き放たれるのです。

1 人の女の子の人生を教育によって変えることができたら、将来、彼女の 子どもたちの人生も変わります。女の子への教育は、国の発展にまつわる問 題として考えられるべきです。私は夢の実現に向けて、全力を注いでいきた いと思います。

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