私の夢は、素晴らしい世界をつくるお手伝いをすることです。きれい な空気や水、体に良い食べ物、良い教育、医療、そしてもちろん戦争や暴力のない場所をみんなが手にします。 私は子どもの頃、世界は森や動物、花々でいっぱいだと思っていました。
私の国には、北部の熱帯雨林から南部の氷河に至るまでさまざまな生態 系があり、週末になると家族とパラナデルタに出かけ、木登りや花摘み をしたものでした。けれど大きくなるにつれ、世界のそういう場所は危 機に瀕していると気づいたのです。そして、自然への愛が、私を環境問 題に向けて突き動かしてきました。高校時代には模擬国連に参加しまし た。いつか国連で世界に向かって、破壊を止め、より良い場所をつくり出す必要性を伝えたいと夢見ていたからです。
2015 年、パリで開催された UNESCO ユースフォーラムに参加する機会を得ました。そこで、世界中から集まった優れた若者たちと出会い、 素晴らしい会話をしました。彼らはみんな、環境保護なしに経済発展は 考えられないと信じていました。フォーラムの最後には、ちょうど数カ 月後にパリで開催が予定されていた気候変動枠組条約締約国会議(COP21)に、若者を代表して参加するよう選ばれました。あの歴史的 なパリ協定が調印された会議です。本物の国連に参加するという私の夢 がかなったのです!
パリ会議で出会ったアルゼンチン出身の仲間たちとともに、私は気候 変動と闘うSustentabilidad Sin Fronteras を立ち上げました。アルゼンチ ンの人々に、変化を起こすことができると知ってもらうことが私たちの目標です。今では 2 0人を超える、若き専門家のチームに発展し、気候変動 への意識を高め、その影響を軽減しようと全国規模で取り組んでいます。
私たちチームの全員が、安全で公平で持続可能な世界を望んでいます。 私たちは夢を見ることを許され、その実現のために力を尽くしています。